ドイツ語共同体 (曖昧さ回避)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ドイツ語共同体(ドイツごきょうどうたい)は、ドイツ語話者で構成される集団を指す。

  • ベルギーにおけるドイツ語共同体 (Deutschsprachige Gemeinschaft) は、ベルギーに3つある言語共同体のひとつであり、同国の構成主体として独自の権限を有している。「ベルギーのドイツ語共同体」(Deutschsprachige Gemeinschaft Belgiens) とも称する。
  • イタリア・南チロル地方(ボルツァーノ自治県)は、歴史的にオーストリアドイツの支配が長かった経緯からドイツ系住民が多く、ドイツ語がイタリア語と並んで公用語となっており、「ドイツ語共同体」と呼ばれることがある[1]

一方、特定の集団ではなく、一般的な「ドイツ語を話す人々の集団」をいう際にこの用語が使われる場合もある[2]

脚注[編集]

  1. ^ 羽場久浘子EU・NATOの拡大と中欧の民族・地域協力」『経済志林』第67巻3・4、法政大学経済学部学会、2000年3月、17-51頁、CRID 1390009224829527168doi:10.15002/00002692hdl:10114/1110ISSN 0022-9741 
  2. ^ 吉田光演「方法としてのコーパス? ― 言語研究におけるデータの扱い (PDF) 」日本独文学会研究叢書 067, 2009年9月。